第389章 破格の値段

雲田茜は内心で少しばかり惜しい気持ちになっていた。この映画が日の目を見るのは、そう簡単ではないだろう。

だが、その程度の資金など、賀川時にとっては造作もないことだ。

(雲田茜がこの映画に投資したいと言い出せば、彼女の会社の重役連中は間違いなく反対するだろう。本質的にこの金はギャンブルのようなものだからな。雲田茜が会社の金に手を付けないとしても、彼女自身にそれほどの資産はない。……俺が何とかして、彼女に莫大な資金を握らせる方法を考えなければ)

賀川時は顎を撫でながら、思案に暮れていた。

「何を考えているんですか? もう遅いですし、そろそろ寝ましょうよ」

ベッドに横たわっていた雲田茜が...

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