第391章 腹を立てる雲田美咲

中橋季亜は雲田茜から「次の広告モデルはあなたに譲る」と告げられ、心臓が飛び出るほど仰天した。彼女は慌てて後ずさりし、両手を顔の前で激しく振って否定する。

「無理です、無理ですよ雲田茜社長! 私なんて社長のように綺麗じゃありませんし、あがり症なんです。会社のイメージを壊してしまいます!」

中橋季亜の額には、緊張のあまりじわりと汗が滲んでいた。

雲田茜はくすりと笑うと、中橋季亜の額を指先で軽く小突いた。

「冗談よ。どうしてそんなに真に受けるの?」

中橋季亜は大きく息を吐き出し、額の冷や汗を拭った。

「寿命が縮むかと思いました、雲田茜社長……。本当に私が会社の顔になるのかと」

安堵し...

ログインして続きを読む