第393章 お前の口を塞ぐ

雲田美咲は雲田茜の姿を認めると、一瞬だけ勝ち誇ったような笑みを浮かべた。だが、その傍らで中橋季亜がカメラを構えているのを目にした途端、眉間の皺を深くする。

「お姉ちゃん、どういうつもり? 妹が会いに来たっていうのに、そんな警戒しなくてもいいじゃない」

雲田美咲は、さも心外だと言わんばかりの無垢な表情を作ってみせた。

雲田茜は内心で冷笑する。

(またその手か。か弱い被害者を演じるなんて、今さら誰が信じるというの。あんたの性根がどれだけ腐っているか、街中の人間が知っている。挽回なんて不可能なのに、まだ白々しい芝居を続ける気?)

「美咲、そんな言い方をされると傷つくわ。だって、あなたが私...

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