第400章 ネット上の証拠

雲田茜の夫は、四大財閥にとって常に注目の的だった。だが、彼らがどれほど手を尽くしても、その正体は掴めなかったのだ。ましてや、久野屋嘉ごときに突き止められるはずもない。

屋嘉は手を振り、部下たちを下がらせた。

彼らが去って間もなく、病院の廊下にヒールの音が響き渡る。

屋嘉の眉がピクリと動いた。聞き覚えがありすぎる足音だ。姉の久野緒雪のものに違いない。

「屋嘉、大丈夫なの!?」

廊下のベンチに座る屋嘉を見つけるなり、緒雪は血相を変えて駆け寄ってきた。

「怪我の具合は? 酷いの?」

彼女は心配そうに屋嘉の体を点検し始める。

「よしなよ、姉さん。そんなに心配しないでくれ。俺は大丈夫だ...

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