第409章 濡れ衣を着せられた

スパイクは腕を組み、虚空に向かって悪態をつき続けるトムを静かに見下ろしていた。ここの防音設備は完璧だ。トムの大声が外に漏れる心配はない。

喉が枯れるまで罵倒し尽くした頃合いを見計らい、スパイクは彼に一杯の水を差し出した。

トムは水を一口含んで喉を潤すと、ようやく口をつぐんだ。

「どうした、やめるのか? もっと聞いていたかったんだがな。十分間、一度も同じ言葉を使わずに罵り続けるとは、お前を見直したぜ」

スパイクは腕を組んだまま、からかうように言った。

トムは手をひらひらと振った。

「今はあのクソ野郎の頭をぶち抜きたくてたまらねえ。あの野郎、どこにいやがる?」

スパイクは小首をかし...

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