第415章 バレた

背後から「ジャック・スパロウ」という名を呼ぶ声が聞こえ、トムは好奇心に駆られて振り返った。どんな顔をした人物なのか、一目見てやろうと思ったのだ。

声をかけたのは一人の若い女性だった。首からは人事部のIDカードを下げている。彼女もまた、物珍しそうな瞳でトムを品定めしていた。

そこでトムはハッと気づく。今の自分の身分こそが、その「ジャック・スパロウ」なのだと。

「こんにちは、お嬢さん。私がジャック・スパロウですが……何か御用でしょうか?」

トムは目の前の少女を不思議そうに見つめつつ、その瞳にはわずかな緊張を滲ませた。求職者として、実に模範的な態度だ。

少女はにっこりと微笑んだ。

「私...

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