第442章 負傷

 スパイクの声が耳に届いた瞬間、賀川時の瞳がぱっと輝きを帯びた。

「俺たちの援軍のお出ましだ」

 賀川時は興奮を隠しきれない様子で言った。

 雲田茜の瞳にも驚きと喜びの色が浮かぶ。廃工場の外からは激しい銃声と、手榴弾の炸裂音が絶え間なく響いてきていた。

 防弾ベストに身を包み、重火器で武装した援軍部隊が、田中浩の部下たちに向けて猛攻を仕掛けているのだ。その火力は圧倒的だった。破片手榴弾、発煙弾、催涙ガス弾が、まるで湯水のように惜しげもなく敵の密集地帯へと投げ込まれていく。

 廃工場の敷地一帯は瞬く間に硝煙と火薬の臭いに包まれ、目を開けていることさえ困難なほどの煙が充満した。

「若...

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