第453章 逃走

鈴木翔太は、からかいを含んだ口調で賀川時を見やった。

賀川時はそんな鈴木翔太を完全に無視し、勢いよく布団を跳ね除けるとベッドから飛び降りる。

「病人のくせに、そんなアクロバティックな動きができるとはな。今頃はベッドで大人しくして、美人の奥さんにあーんしてもらうのを待ってるべきじゃないのか?」

鈴木翔太はさらに調子に乗って賀川時をからかい続ける。それに対し、賀川時は呆れたようにため息をついた。

「冗談を言ってる場合かよ……。雲田茜に俺の正体を知られるわけにはいかないんだ。裏口はどこだ? さっさとここから出してくれ」

鈴木翔太は窓際に寄って外を覗き、やれやれと首を振った。

「ここから...

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