第458章 父親?

賀川時は、賀川お爺さんが傷口を手がかりに自分の正体を確かめに来るであろうことは、とうに見抜いていた。

だからこそ、彼は鈴木翔太を頼ったのだ。都合のいいことに、鈴木翔太は胸の痛覚神経を一時的に麻痺させる薬を知っていた。ただ、その薬には強烈な副作用があった。麻痺効果が切れた後、痛みが倍返しで襲ってくるというものだ。

今まさに、賀川時はその「倍返しの激痛」の只中にいた。白目を剥きそうなほどの激痛に、額からは冷や汗が噴き出し、手の甲には青筋がくっきりと浮き上がっている。

「まるで……激辛の唐辛子味噌を塗りたくった手で、傷口を撫で回されてる気分だ……」

賀川時はあまりの痛さに、涙さえ浮かべて呻...

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