第492章 協力を求める

賀川哲也はすでに、妻の雲田美咲がスマホを手にして姉の雲田茜に迷惑をかけることを禁じていた。

だが、映画の件に関しては、哲也も美咲に一度だけチャンスを与えたのだ。

美咲の電話が映画に関するものである限り、二人のボディガードは制止しなくてよいことになっていた。

さっそく木下監督に電話をかけた美咲は、単刀直入に切り出した。

「木下監督、あなたがずっと見込みがないと思っている役者を何人か推薦してくれないかしら」

電話の向こうで木下監督は一瞬言葉を失った。まさか雲田美咲からそんな質問が飛んでくるとは思ってもみなかったのだ。

「いったい何のためにそんなことを? 私の映画にそんな役者を使うつも...

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