第57章 賀川時の説明

雲田茜は自信を持っていた。弁護士の助けがなくても警察署から無事に出られると。だが、賀川時のこのような行動は彼女の心を非常に甘く溶かした。

「こうして誰かに大切にされる感覚って、本当に素敵ね」雲田茜の心の中に甘さが広がった。

そのとき、雲田茜のポケットの携帯電話が鳴り始めた。電話は林原海子からだった。

雲田茜が電話に出ると、向こうからすぐに林原海子の焦った声が聞こえてきた。

「茜、雲田美咲と喧嘩して、今警察署にいるって聞いたけど？大丈夫？あのビッチにいじめられてない？」林原海子は心配そうに尋ねた。

雲田茜は笑いながら答えた。「大丈夫よ。あのビッチをこっぴどく懲らしめてやったわ。車椅子...