第113章 ベイビー、ベッドに横たわらないで、お利口さん、早く起きて

「あんたのことなんか好きになるわけないでしょ、起きなさい!」

相沢直希の瞳に不快な色がよぎり、手を伸ばして彼女の頬を軽く抓ると、自分の体から突き放した。

「それは好都合だわ。あたしはあんたを好きじゃないし、あんたもあたしを好きじゃない。別れる時はすっぱりいきましょう。お互い糾弾するのはなしよ」浜野南はベッドから身を起こして言った。

相沢直希はベッドを降り、彼女の言葉を聞くと、その冷たい顔が一層険しくなったように見えた。床に落ちていたバスタオルを拾い上げ、彼女の頭に投げつける!

「頭に白い布なんて縁起が悪い! この……」彼女はそれを引き剥がし、彼の背中に投げ返した。

彼は振り返り、ど...

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