第114章 相沢弁護士、私を片付けてください!

なるほど、この女が成功するのも頷ける。実に豪快で器が大きい。

「浜野弁護士、ご安心ください。必ず浜野茜さんを天下に名を轟かせる大スターにしてみせます。ただ、まずは信頼できるまともな芸能事務所を探して、彼女をしっかり磨き上げないと」

「ええ、その辺は中島監督にお任せしますわ」浜野南はショルダーバッグから名刺を一枚取り出して彼に渡した。「何かあれば、こちらに電話をください」

「承知しました。では、浜野弁護士のお邪魔はこれくらいで」彼は両手で名刺を受け取ると立ち上がり、感服したように彼女に一つ頷いて、その場を去った。

浜野南はコーヒーをもう一口飲むと、自分のオフィスへ戻った。席に着いた途端...

ログインして続きを読む