第236章 あの二人、もうすぐゴールインだね

「俺を不機嫌にさせたら、こっちも『恨み深い女』になってあんたに『嫌がらせ』するけど、それでもいいのか?」相沢直希は彼女の方を振り向いて尋ねた。

「……」浜野南は腕を組み、こくりと頷く。確かに、反論のしようがない。

相沢弁護士が『恨み深い女』になったら、もっと恐ろしい。帰国したばかりの頃のように、あの口はとことん悪辣になるのだから。

 ……

バーの個室に着くと、吉井和彦はすでに席に着き、酒を飲んでいた。

浜野南はソファでどす黒いオーラを放つ男を見つめる。頭上にはカラスの群れが飛んでいるかのようだ。ここまで怒っているのに、まだ杉原美奈のことが好きだと認めないのだろうか。

男の思考回路...

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