第298章 老いぼれ、彼は狼を家に引き入れる

「勝手にしなさいよ。あなたがそこまで彼を信用して、もう決めてしまったのに、なんで私の意見なんて聞くの?

今後何かあっても、私を頼らないでよ」浜野南はそう言うと立ち上がって二階へ向かった。

「南、お父さんを怒らないで。お父さんも浜野家のためを思ってのことなのよ」浜野夫人は振り返って娘に声をかけたが、返事はなかった。

自分をとても可愛がってくれていると思っていた父親が、利益のために自分を政略結婚させようとするなんて。自分の幸せなんてどうでもいいというの?

浜野夫人は娘が怒っているのを見て、腹を立てて夫を叩いた。

「さっきはちょっとひどすぎたわよ。うちで何かトラブルがあるたびに南が解決し...

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