第316章 何でも妻の言うことを聞く

「うわ、度胸あるわね。あの暴力団の親分も本当に間抜けなんだから。あなたを信じるなんて」杉原美奈はすっかり感心していた。

「誰かさんの演技が上手すぎたってこと?」浜野南が笑うと、隣の男にこつんと頭を突かれた。「これからは慎重になれ。二度と他人に嵌められるな」

「見えぬ敵は戦い難し。今みたいに、誰かが私たちの酒に何か仕込んでたら、三人ともとっくに倒れてる」彼女は手の中のグラスを見つめながら言った。

杉原美奈はびくりと震えた。もうこの二人と同じボトルを飲むのはやめよう……。

「お前のボディーガード、替えろ。間抜けすぎる」相沢直希は、今日彼女の車を運転しているのが昨日と同じ男だと気づき、低い...

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