第329章 南、結婚しよう?

時がじわじわと過ぎていく。浜野南は全身が火照って仕方なかった。突っぱねようとする両手から力が抜け、理性が少しずつ、彼に叩き潰されていく——。

 相沢直希は片腕で彼女の腰を抱き寄せ、もう片方の手でスーツスカートを捲り上げた。指先が下着の縁をそっとずらし、いよいよ、というところで——

 浜野南はハッと我に返り、相沢の手首を掴んで睨みつけた。

「何してんの? どっか行って……!」

「南……悪かった……やり直そう」

 耳元に吐息を落とすような、掠れた声。次の瞬間、いきなり奥まで押し入ってきて、南はこらえきれず喉の奥で声を噛んだ。

「相沢直希っ!」

「ん?」

 返事だけは、やけに優しい...

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