第332章 彼女に一生嫌味を言われる!

吉井和彦のスマホはデスクの上に置かれたままだった。やらかしたあと、さっさと外へ出て杉原美奈にちょっかいをかけに行ったせいで、着信音なんて耳に入っていない。

「相沢直希と浜野南が別れたとかさ、俺らには関係ないだろ? それであたしのこと無視とか、やめてくんない?」

両手を背中に回し、妙に背筋を伸ばして立つ。少し離れた席の同僚たちは、上司が部下を叱っているみたいに見えたかもしれない。実際は、必死に杉原美奈の機嫌を取っているだけだ。

「吉井弁護士、さっさとご自分のお仕事に戻ってください。ここにいられると、邪魔なんですけど」

杉原美奈が冷たく言い放つ。

「仕事って、タイピングするだけだろ。別...

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