第353章 今回は企む人が代わった!

「まだチャンスがない。子供たちの周りに人が多すぎる」男が言った。

「ほんっと役立たず。チャンスがないなら作ればいいでしょ? 棚ぼたでも待ってるつもり?」佐藤佑奈は吐き捨てると、ぶつりと電話を切った。

……

真紅のベアトップドレスに身を包んだ佐藤佑奈は、通話を終えるやいなや赤ワインのボトルとグラスを手に、個室へ入った。

「相沢夫人、お酒は控えたほうがいいですよ。酔ったら大変ですし。はい、こっちを」

そう言って、ソファの中央に座る老婦人へソフトドリンクを差し出す。

「はぁ……あんたくらいよ、まだ私のこと気にかけてくれるの。見なさいよ、相沢家の連中。誰一人、顔も出さない!」

老婦人は...

ログインして続きを読む