第355章 相沢颯馬、どうした?

おばあさんは薬の効果が現れ始めたのを見て、ちらりとドアの方へ視線をやった。焦りが顔に滲んでいる。佑奈はどうしてまだ来ないんだ? 一体どこをほっつき歩いているんだか。

「相沢颯馬、どうしたんだい? 具合でも悪いのかい」彼女は心配そうに尋ねた。

「ええ、少し」彼は眉をひそめて答えた。

「傷口が痛むのかい? それは大変だ。ここでじっとして、うろうろしないでおくれ。このホテルに医者がいないか見てくるからね!」おばあさんはそう言い残し、急いで個室を飛び出して会場へ佐藤佑奈を探しに行った。

あの小娘、一体どこにいるんだ!

相沢颯馬は片手で額を押さえ、目の前にある赤ワインのボトルに視線を落とした...

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