第359章 彼らは賢いから、大丈夫だろう

浜野茜は、急によそよそしい態度を取り始めた男をちらりと見て、妙な違和感を覚えた。ここ最近、彼があまりにも優しく甘やかしてくれたせいだろうか。

彼女は床に落ちていたバスタオルを拾い上げて体に巻きつけると、ベッドから降りて洗面所へ向かった。七つ星ホテルのスイートルームには、洗面台の下に小型の全自動洗濯機が備え付けられている。

昨夜、彼女は二人の服をそこに放り込んで洗っておいたのだ。乾燥まで自動でやってくれる優れものだった。

中から自分の服を取り出し、一つ一つ身に着けていく——。

ジリリリ——。

洗面台に置きっぱなしだったスマートフォンが突然鳴り出し、茜は通話ボタンを押した。

「もしも...

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