第370章 佐藤佑奈を懲らしめる1

「颯馬はちょっと頭に血が上ってただけだ。お前もそうやってあいつの肩を……」

相沢直希が弟を庇おうとしたが、言葉を最後まで紡ぐ前に、浜野南の鋭い視線が彼に突き刺さった。

「さすが兄弟ね。人の神経を逆撫でするやり方までそっくりなんだから。せいぜい後で泣きを見ないことね」

言い捨てると、彼女は直希を一瞥し、鼻で笑ってバスルームへと消えていった。

「……」

直希は言葉を失った。また自分が彼女を怒らせた過去の出来事を蒸し返しているのだろうか。

「兄貴もあんな風に義姉さんを怒らせたことあるの?」

相沢颯馬が眉をひそめて尋ねた。

「あるわけないだろう。俺がお前みたいなヘマをするか。もう寝ろ...

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