第426章 娘にどうしてこんな力が?

「たぶん、そうだろうな」相沢直希がうなずいた。

「人さらいの二人に渡したあの小切手ですが――白紙でした」警官がそう告げる。

「白紙? 監視カメラでは、どう見ても小切手だっただろ。隠し持ってたんじゃないのか?」相沢直希が問い返した。

「二人は自分から出頭してきました。小切手も自分から差し出し、やった悪事も全部しゃべってます。嘘をついている様子じゃない。それに昨日来たときは、様子が相当おかしかった」警官は真面目な顔で説明し、ふっと口元を緩めて言った。

「……案外、あの男は本物の道士で、何か術でも使ったのかもしれませんね」

「妹……本当に自分から、あの男の手を取ったんだ」賢人が、妹が自ら...

ログインして続きを読む