第432章 お前ら、俺に濡れ衣を着せないでくれよ!

「逃げる? あんたら、さっきから俺らをおちょくってたのか?!」

頬に傷のある男は、二人がまるで付いて来る気配を見せないのを見て、ようやく自分たちが踊らされていたと気づいた。怒りで顔が歪む。

「そーだよ。だってあんたら、バカなんだもん」

春斗は、ママが足早に近づいてくるのを見て、にっと笑い、わざと舌を出した。

その瞬間、男たちはカッと目を剥き、手を振り上げる――が。

背後から女が滑り込み、手刀がうなじに叩き落とされた。

「バシッ!!!」

頬に傷のある男は、どさりと倒れ込んだ。振り返って誰かを確かめる暇すらない。

もう一人が愕然として向き直った刹那、浜野南の蹴りが、容赦なく――し...

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