第45章

男たちは彼女たちの軽いおしゃべりやフルーツカクテルに付き合うわけにはいかず、ビールを数本注文してから、ようやく会話が弾み始めた。

浅尾尚樹の機嫌は今、悪くなさそうだった。逆井知生と話す時には珍しく少し笑顔を見せていた。

細川明美も最初は皆と和気あいあいと話していたが、すぐに笑顔を引き締めた。

浅尾尚樹は今になっても彼女に一度も目を向けていない。二人は本当に他人同然になってしまったのだろうか?

彼女は急に腹が立ってきた。確かに自分が悪かったのは認めるけど、だからといって二人がこれから一生関わりを持たないなんて、そこまでする必要はないじゃない!

浅尾尚樹は小さい男だ!

細川明美は心の...

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