第138章

桜井有菜は北川校長を真摯な眼差しで見つめ、深く一礼した。

「申し訳ありません、校長先生。私のせいで学校にご迷惑をおかけしました」

 北川校長は腕を組み、眉間に深い皺を寄せる。長年の勘が告げていた。あのルカスという男、間違いなく厄介ごとの火種だと。

「……それで、あいつは一体何者なんだ?」

 有菜は小さく咳払いをしてから、淡々と告げた。

「ルカス・ホル。マフィア一族の御曹司であり、現在は国際的な第一級テロリストとしても指名手配されています」

「なっ……!?」

 北川校長は腰を抜かしそうになり、よろめいて床へへたり込みかけた。

「さ、桜井さん、君はどうしてそんな危険人物と関わりを...

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