第147章

「弘也、いい加減にしなさい。有菜ちゃんは隣の病室にいるわ。彼女は疲れ切っていて、ゆっくり休む必要があるの。これ以上迷惑をかけないでちょうだい!」

結局、藤宮弘也はベッドに押さえつけられ、点滴を打ち終えてからようやく部屋を出ることを許された。彼はそのまま真っ直ぐに隣の病室へと向かった。

桜井有菜の姿を目にした瞬間、藤宮弘也は足から力が抜けるのを感じた。

本来なら花のように愛らしい娘が、今はベッドの上でひどくやつれ、顔面は蒼白になり、小さな顔が一回りも痩せこけてしまっている。藤宮弘也は桜井有菜の手を握りしめ、その瞳の奥に怒りの炎を宿していた。

「有菜ちゃんは大丈夫よ、ただの失血だから。退...

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