第152章

越前美也の部屋は広々としており、おまけに書斎まで付いているとは、桜井有菜も予想していなかった。

そこからも、美也がいかに溺愛されているかが窺える。当然、桜井有菜が越前美也と同じベッドで寝るわけもなく、彼女の向かいにあるゲストルームを選んだ。二人で越前美也の書斎に集まって勉強するのも、悪くない選択だ。

桜井有菜の選択に対し、藤宮家の面々は誰一人異論を唱えなかった。それどころか、藤宮の祖父は自ら桜井有菜の隣室を片付け、彼女専用の書斎まで用意してくれた。桜井有菜には研究用の書斎が必要になるかもしれないと、藤宮弘也が事前に伝えていたからだ。幸いなことに藤宮の屋敷は十分に広く、三階を使っているのは...

ログインして続きを読む