第154章

ニックから自分がただの小口株主に過ぎないと言い放たれ、桜井浩明は怒りのあまり発狂寸前だった。

「でたらめを抜かすな! 10パーセントだと? 20パーセントあるはずだ。私は桜井有菜と同数の株を持っている。ここにいる株主たちが私を支持しさえすれば、桜井有菜などすぐに追い出せるんだ!」

ニックはそれ以上語ることはせず、数部の書類を直接取り出し、全株主の目につくようにテーブルへ広げた。

「これが桜井有菜会長の現在の持株比率です。目下、桜井グループの株価はストップ安を記録しています。そこで会長の指示により、私が代理として市場の浮動株を買い集めました。本日までに買い付けた株は18パーセント。すなわ...

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