第180章

藤宮弘也は二階へ上がり、桜井有菜を床に下ろすと、彼女の手を引いて階段を降りていった。二人が降りてくるのを見て、リビングでニュースを見ていた斉藤夢子と藤宮美子が声をかけた。

「有菜ちゃん、目が覚めたのね。どう、お腹空いてない? 西宮さん、早く食事の用意をお願い、有菜ちゃんが起きたわよ!」

西宮さんが慌ててキッチンから料理を運び出し、桜井有菜と藤宮弘也は食卓についた。

「まずはスープからどうぞ。西宮さんが何時間も煮込んだチキンスープよ!」

そう言って、藤宮弘也は桜井有菜にご飯を食べさせようとしたが、彼女はそれをきっぱりと断った。

「私はもう子供ではありません。自分で食べられます」

斉...

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