第183章

やがて、学校中に噂が広まった。あの成績最下位の八組の生徒たちが、なんと全員真面目に勉強を始め、しかもテストまで受けているというのだ。

さらに重要なのは、そのテストの出題者が他でもない桜井有菜だということだ。この異例の事態は、隣接する他のクラスの生徒たちの関心をも強く惹きつけた。

「聞いたか? 桜井有菜ってすごいらしいぜ。出題した問題は全部八組の連中にぴったり合わせたものなんだって。俺もチラッと見たけど、問題自体はすごく簡単なのに、あいつらかなり苦戦してたよ」

桜井美月はそんな周囲のヒソヒソ話を耳にすると、冷たく鼻を鳴らした。

「有菜ちゃんはああいう小細工で人の心を掴むのが大好きなのよ...

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