第194章

藤宮弘也は片方の眉を吊り上げた。このレベル、藤宮グループの標準設備よりもはるかに上をいっている。

桜井有菜があの四十億を一体どこにつぎ込んだのか、たちまち納得がいった。莫大な出費ではあるが、それだけの価値は十分にあるらしい。金を稼ぐという道において、自分はまだまだ精進が足りないと、藤宮弘也はふと思った。

部屋から出てきた桜井有菜は、中庭に立つ藤宮弘也の姿を見つけると、小走りで駆け寄った。

「何を見ているの?」

彼女が後ろから藤宮弘也の腰に抱きつくと、彼は微笑みながら振り返り、そのまま自然な動作で桜井有菜を腕の中に閉じ込めた。

「私の部屋はどこだ?」

その言葉に、桜井有菜はきょとん...

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