第196章

藤宮弘也は目を細め、問いかけた。

「十年前? 一体いくつだった時にこのデザイン画を描いたんだ?」

「五歳の頃に祖母から絵を教わって、たくさんの人物画を模写させられたんです。その時に、描かれている衣装がすごく綺麗だなって気づいて、スケッチブックに描き留めるようになりました。このデザイン画は私が十歳の時に描いたもので、祖母が亡くなってからは一度も触れていません!」

十歳だって?

藤宮弘也と五木八代は揃って呆然とした。到底信じられないといった様子の五木八代は、デザイン画を食い入るように見つめ直しても、やはり納得がいかないようだった。

「信じられないな。今すぐここで描いてみせない限り!」

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