第201章

墓地に着くと、桜井有菜は祖母が一番好きだったクチナシの花を供えた。千早家の墓所は数百年も受け継がれてきた風水的に最高の土地であり、かつて桜井浩明に売り飛ばされそうになったところを、有菜が命がけで守り抜いた場所だった。

「おばあちゃん、有菜が会いに来たよ。今日は私の婚約の日なの。藤宮弘也さんを連れてきたよ! おばあちゃんはよく『自分は見る目がないからおじいちゃんと結婚しちゃった』って言ってたけど、私はおばあちゃんの見る目は確かだと思うな。だって、私みたいな孫を受け入れてくれたんだもん! 桜井城のことは見逃してあげたよ。彼も結局はおばあちゃんの本当の孫だから。今後、悪い道にさえ進まなければ、生...

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