第94章

食事を終えると、桜井有菜はジョンの髑髏のチャームをカスクに手渡した。

「これ、預けておくわ。いつか役に立つかもしれないから」

 カスクは一瞬表情を硬くしたが、すぐにやれやれといった様子で桜井有菜を見つめ返した。

「ガイア、ジャックファミリーは“闇の王”と呼ばれる連中だ。彼らと関わるのは危険すぎる」

 桜井有菜は静かに頷く。

「だからこそ、あなたに渡すんです」

 そう言って彼女が鮮やかに微笑むと、カスクは呆れたように笑声を漏らした。この娘は、相変わらず無鉄砲でいたずら好きだ。

 部屋に戻り、眠りにつく前、桜井有菜は藤宮弘也にラインを送った。

『いい夢を』

 藤宮弘也はスマート...

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