章 838

灵獣塔の三階の担当者である朱家宝が言ったように、内院にはいわゆる四次元空間など存在せず、すべては現実に実在するものだ。

龍飛が宋天徳について黒鷹殿の門をくぐると、目の前には広々とした明るい事務ホールが広がっていた。

ホール内にはかなりの人数が行き来しており、中央には巨大な円形カウンターがあり、数人のスタッフがそれぞれの業務に集中していた。

「龍飛、黒鷹殿は内院の事務センターだ。今後何か手続きが必要なときは、ここで登録しなければならない」

宋天徳はそう注意を促しながら、龍飛をカウンターへと案内した。

龍飛の身分を明かすと、カウンターのスタッフはすぐに新しいエネルギーブレスレットを手渡した。...