第202話グレイス

私たちが到着した頃には、ピクニックはすでに最高潮の盛り上がりを見せていた。メイジーとマイケルも一緒に入ってきたが、三人の子供たちが驚嘆の眼差しであたりを見回す表情は、なんとも可愛らしかった。アラナが任務の合間を縫って友人と準備を整えてくれたらしく、私は彼女に心から感謝した。草原には座るためのブランケットが一面に敷き詰められ、いくつか調達できたピクニックテーブルも置かれていた。食べ物を置くための折りたたみ式テーブルには可愛らしいチェック柄のクロスがかけられ、そこはもう料理で埋め尽くされていた。駐車場もすでに満車に近い状態で、私はその光景に驚きを隠せなかった。

「アイスクリームがあるって言ってく...

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