第279話:マイケル

この静寂はなんとも落ち着かなかった。事情も分からず暗闇に置かれるのは大嫌いだが、これほど最悪な気分を味わうのは初めてだった。心のどこかでは、子供たちや他の市民と一緒にここに残ることに同意したのを深く後悔していたが、実のところ選択肢はそれしかなかったのだ。「プログラム」からすでにここに来ていた子供たちや、新たに到着する子供たちには、見知った顔が必要だ。そして、それは私でなければならなかった。

メイジーならこういう役回りは私よりずっと上手かっただろうが、彼女は任務に出ている。もしリースが自身の「王国」を私に託そうとしているのなら、私もこういうことに早急に慣れなければならない。

ドアが開き、一人...

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