第42章:リース

レオンは妻に俺が来たと大声で告げると、そのまま俺たちは彼の書斎へと向かった。彼と向かい合う形で大きな椅子に腰を下ろすと、レオンはウイスキーのボトルを手に取り、二人のグラスに注いだ。俺はそれをありがたく受け取り、一気に飲み干した。頼む間もなく、彼はすぐに二杯目を注いでくれる。物心ついた頃からの親友である彼は、いつだって俺が何を求めているのかを正確に把握していた。

「で、どうしたんだ?」椅子に座りながら、レオンが尋ねた。

俺はため息をついた。ソーヤーにすべてを説明したばかりだというのに、今度はレオンにも話さなければならない。それに、彼がソーヤーに同調することも目に見えていた。ソーヤーの言うこと...

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