第6章 第二の神秘ゲスト

佐藤葉月がスーツを着て先に車から降り、車内に手を差し入れた。

佐藤悠子は上品な白いドレスを纏い、佐藤葉月の手を借りて車から降りた。

ライブルームでは二人のファンが歓声を上げていた。

「マジで神兄妹だわ、この顔面偏差値もヤバすぎ」

「葉月がスーツ姿なんて珍しいよね、絶対妹のコーデに合わせたんだ、ああ!」

「妹ちゃん、やっぱり妖精ちゃんって感じだよね」

佐藤夏子はその様子を見た。

佐藤悠子の容姿は悪くない。今日の装いは温和で甘く、売り出そうとしている「妖精ちゃん」というキャラクター設定にもよく合っている。

登場したその瞬間から人々の注目を集めるため、二人のこの正装は山村でバラエテ...

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