第137章

立花家の御曹司に恋人ができたなんて大きな話なのに、彼女はその噂すら聞いていなかった。

堀田玉美はスマホを取り出し、瀬戸信美にメッセージを打って送る。

【信美さん、今スターライトカップの授賞式にいるんですけど、弘也さんが来てます。新谷家のお嬢さんと一緒で、かなり親しげでした。向こうは婚約者同士だって言っていて……お二人の結婚の日取り、もう決まったんですか? 私に何も言ってくださらないんですもの、ちゃんとしたお祝いを用意したくて】

送信してから三十秒も経たないうちに、瀬戸信美から電話がかかってきた。

堀田玉美が出るより早く、受話口の向こうで声が弾ける。

「……今なんて? 弘はどこ? 誰...

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