第149章

致命だったのは、最後の一行だ。

立花グループ法務部が正式に介入し、新谷家に対し「3営業日以内に違約金16億円を支払え」と通告してきた――。

16億。

資金繰りは完全に途切れ、株価もストップ安を連日叩き出している今の新谷家にとって、それはまさに、息の根を止める一撃だった。

「そ……そんな、ありえない……立花弘は杏那とあんなに親しかったのに。どうして見殺しに……」

鈴木玉奈は唇を震わせ、じりじりと後ずさる。

新谷邦彦は震える手で、立花家の担当者へ電話をかけた。返ってきたのは、冷たい話し中の音だけ。

諦めきれず、今度は立花弘の私用番号へ――それでも、繋がらない。

「出ない……誰も出...

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