第160章

南社長は彼女にとって、まさに伯楽だった。デザインという道に足を踏み入れた時から、最も崇拝してきた光。――そんな人を、こんなふうに貶めるのだけは、絶対に許せない。

「……ふざけないで!」

杉本麗良はガバッと顔を上げ、真っ赤な目で須藤香里を睨みつけた。怒りで声が鋭く尖る。

「私のことなら、いくらでも罵っていい! クビにするならすればいい! でも、どうして南社長を侮辱する権利があるんですか! 南社長の実力なんて、社内のみんなが見てる! あなたより千倍も万倍も上です! ただ嫉妬してるだけでしょ。だからそんなデタラメを——!」

「……あんた、何様のつもり?」

須藤香里の顔色が、瞬間的に鉄のよ...

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