第168章

「AI?」南はとんでもない冗談でも聞かされたみたいに、唇の端を吊り上げて嘲り切った笑みを作った。「須藤香里、世の中の人間がみんなあんたと同じくらいバカだと思ってる? あの動画の元データにはタイムスタンプも、監視機器の低レイヤのコードも残ってる。適当な技術者に鑑定させりゃ、真偽なんて一発で出るわ」

須藤香里の声が、ぷつりと途切れた。喉の奥にボロ布を詰め込まれたみたいで、息すらうまく出せない。

南はノートパソコンを閉じた。静まり返ったオフィスに「パタン」と乾いた音が落ち、雷みたいに響く。

「私が入社した初日から、あんたはずっと私を狙い撃ちにしてきた。理由はひとつ。あんたが喉から手が出るほど...

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