第170章

「二つ目。明日の発表会は中止しない。予定通り――それどころか、最高規格で準備しろ。広報部と企画部は今夜、全員残業。話題を最大まで作ってこい」

南は立ち上がり、迷いのない声音で言い切った。

「こっちの笑いものを見たいなら、見せてやる。明日の「続き」はこっちが描く。以上、解散」

役員たちは畏れと不安を胸に、ぞろぞろと会議室を出ていった。

誰もが薄々感じていた。明日の発表会は、業界の常識そのものをひっくり返すほどの地鳴りを起こす――そんな予感を。

社内の火種を片づけた南は、執務室へ戻る。

天井まで届くガラス窓の前に立ち、途切れなく流れる車列を見下ろす。その瞳に、ひやりとした冷気が走った...

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