第171章

彼女は分かっていた。ここで罪を認めたら、人生は――終わる。

だからこそ、どうにかして自分で自分を救わなければならなかった。

須藤香里は周防グループの分公司で長年のし上がってきた。周防家の会長・周防久林が何より会社の利益を重んじる男だということも、痛いほど理解している。

彼女は「重要な手がかりがある」と言って警察の電話を借り、つてを辿って周防家の執事・吉田麗華に繋いだ。泣き叫ぶように懇願し、久林へ取り次いでもらう。

通話が繋がった瞬間、須藤香里は声を震わせ、涙混じりで黒を白に塗り替えた。

「周防会長! どうか私のこと、助けてください! あの外から来た南副社長、あれはもう……狂ってます...

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