第175章

周防奏夢は隣に座り、養父母が南を惜しみなく褒めそやすのを聞きながら、胸の奥を毒蛇のような嫉妬に噛み荒らされていた。

箸を握る手に力がこもり、爪が肉に食い込みそうになる。それでも表情だけは、心配しているふりと、傷ついたふりを丁寧に貼りつける。

「お姉ちゃんは確かにすごいけど……」

周防奏夢は下唇をきゅっと噛み、柔らかな声に、ちょうどいい落胆を混ぜた。

「せっかく家族が揃ったのに、律兄さんは帰国したばかりなのに……それでも夕飯すら戻ってこないなんて。お仕事を大事にするのは分かるけど、家族のこと、軽く見てるみたいで……。私はただ、お姉ちゃんが無理しすぎないか心配だし、律兄さんが悲しむんじゃ...

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