第19章

「館内でトップクラスのベテラン修復師を何人も呼んだのですが、皆お手上げの状態でしてね」坂東館長は頭を抱え、両手を揉み合わせる。「この水シミの滲みが何とも厄介で、一歩間違えれば原作に二次被害を及ぼしかねない。一体どうしたものか!」

そう言い終わるや否や、彼は一同に向かって紹介した。「皆様、こちらが以前お話しした、この絵を修復してくださった『南先生』です」

ベテラン修復師たちの視線が一斉に南へと注がれる。そして彼女の若さを目の当たりにした瞬間、皆一様に眉をひそめた。疑念、困惑、そして微かな軽蔑の色さえ浮かべている。

「坂東さん、冗談じゃないでしょうね」後藤という初老の男が真っ先に口を開いた...

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