第21章

立花弘に見向きもしないわけだ。別の金づるを見つけていたとは!

彼女は何かとんでもない秘密を発見したかのように、軽蔑と嫉妬が入り混じった歪んだ興奮を顔に浮かべ、松本浩介を指差して甲高い声で叫び立てた。

「どうりで強気だと思ったわ、パトロンがいたのね。南、大したタマじゃない。新谷家を追い出されたばかりなのに、もう次の乗り換え先を見つけるなんて!」

松本浩介の顔色が瞬時に曇り、叱責しようと口を開きかけたが、それよりも早く甲高い音が響き渡った。

南の平手打ちが、新谷杏那の頬に容赦なく炸裂したのだ。

新谷杏那は体ごと横に吹っ飛び、その色白の頬には瞬く間に五本の指の跡がくっきりと浮かび上がった...

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