第24章

新谷邦彦と鈴木玉奈は顔を見合わせたが、どちらも首を横に振った。

「杏那、でたらめを言うんじゃない!」鈴木玉奈が叱りつける。「南の小娘が、古川家に取り入るなんて真似ができるわけないでしょう? あの子はただの修復師よ。大物と知り合えるはずがないわ! あの子に腹を立てて、頭がおかしくなったんじゃないの!」

新谷邦彦も眉をひそめ、低い声で言った。「杏那、お前の考えすぎだ。南の性格は知っているだろう。あんなに無口で大人しいんだ、古川家の人間を動かして肩を持たせるなんて芸当ができるものか。それに、古川家がどれほどの地位にいると思っている。どこの馬の骨とも知れない人間のために、我が新谷グループに手を出...

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